「天に向かって唾を吐く」の意味、類語は?
○ 読み
てんにむかってつばをはく
=天に唾する(てんにつばきする、てんにつばする)
=天を仰ぎて唾する(てんをあおぎてつばきする)
○ 意味
天に向けてツバを吐いても、ブーメランになって自分に降り掛かってくることから、悪意を持って人に接しても、かえって自分が酷い目にあってしまうことのたとえ
※ 「目上の人を冒涜する行為」の意味としての使用も徐々に増えつつある
○ 由来
中国(後漢期BC50年頃 最初の仏典漢訳「四十二経章」)より
日本では江戸初期より
天に唾はくよりも愚かにあさましきことなり(中江藤樹「翁問答」)
天に向かって唾を吐くが如し(貝原益軒「大和俗訓」)
古き世のことわざに、天を罵りてつばきはくとは(滝沢馬琴「夢想兵衛胡蝶物語」)
○ 類語
仰いで唾吐く
身から出た錆
悪事身に返る
空に向かいて石を投げる
寝て吐くツバは身にかかる
風に向かって唾吐く
人を呪わば穴二つ
○ 反意語
鬼にコブを取られる(被害に遭うようで、利益になっている)
「天に向かって唾を吐く」の英語類句は?
Who spits against Heaven spits in his own face.(天に向かって唾を吐けば、自分の顔に落ちてくる)
Who spits against the wind, it falls on his face.(風に向かってつばを吐く者は、自分の顔に落ちてくる)
Who throws a stone at the sky may have it fall on his head.(空に石を投げれば、自分の頭に落ちてくる)
As they sow, so let them reap.(種を蒔いたなら、蒔いたとおりに刈り取ることになる)
He that blows dust fills his eyes with it.(ホコリを吹けば自分の目に入る)
He who digs a pit will fall into it.(穴を掘る者は自分がその穴に落ちる)
The stone you throw will fall on your own head.(君に投げる石は、君に頭に落ちてくる)
「天に向かって唾を吐く」の使い方は?
Aさん、中途半端な時期に
異動だって
Aさん、少し意地悪なことをして
自分の気晴らしするところが噂だから
疎まれて、厳しい支店長のところに
送られたというのが本当?
天に唾すると言おうか…
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